トレッキングポールをザックへ収納する方法|サイド固定・ポールループ・ケースの使い分け
登山中にトレッキングポールを使わなくなったとき、「ザックのどこへ収納すればいい?」「横向きに付けても大丈夫?」「歩きながらしまえる?」と迷ったことはありませんか?🎒⛰️
トレッキングポールは細長いため、適当にザックへ差し込むと歩くたびに揺れたり、枝へ引っ掛かったり、固定が緩んで抜け落ちたりすることがあります。
一方で、すべてのザックに共通する一つの収納方法があるわけではありません。
サイドポケットとコンプレッションストラップを使うザックもあれば、専用のポールループを備えたモデル、ザックを背負ったまま一時収納できるモデルもあります。
そのため基本になるのは、自分のザックに備わっている固定機構を確認し、その構造に合わせて収納することです。🏕️
また、収納長の短い折りたたみ式ならザック内部へ入れられる場合があり、電車やバスで移動するときはポールケースへ収めた方が周囲へ接触しにくくなります。
この記事では、トレッキングポールをザックへ収納するときの位置や固定方法、ポールループの使い方、横への張り出しを防ぐコツ、濡れた後の収納、公共交通機関での持ち運びまで順番に解説します。
☝🏻 ̖́ 「先端は必ずこの向き」「絶対にここへ固定」と決めるのではなく、ザックの構造・ポールの収納長・周囲への張り出しを確認して決めることが失敗回避のポイントです。
トレッキングポールの収納はザックのどこがいい?固定位置と基本の選び方

- まずポールを収納できる長さまで縮める
- サイドポケットとコンプレッションストラップで固定する
- ポールループや専用ホルダーがあるザックは機能を優先する
- 背負ったまま出し入れできる固定方式もある
- 横方向への張り出しと固定不足に注意する
まずポールを収納できる長さまで縮める
トレッキングポールをザックへ固定する前に、まず収納しやすい長さまで縮めます。
伸ばしたままではザックの上下から大きく飛び出しやすく、木の枝や岩、周囲の登山者へ接触する可能性が高くなります。🎒
伸縮式なら各セクションを縮め、折りたたみ式ならメーカーの手順に従って折りたたみましょう。
ただし、無理に最短まで押し込む必要はありません。
レバーロックやスクリューロックを解除せずに力を入れたり、泥や砂が付着した状態で無理に縮めたりすると、動きが悪くなることがあります。
まずロックを解除し、スムーズに縮められる状態か確認してください。
収納しようとしても途中で止まる、縮められない、ロックしても固定できない場合は、収納方法ではなくポール側の状態を確認する必要があります。
その場合は、
トレッキングポールの固定できない?原因・対処法・選び方を完全解説
もあわせて確認してみてください。
なお、短くする目的は「最短記録を目指すこと」ではありません。
ザックへ無理なく固定でき、上下左右へ必要以上に飛び出さない長さへ収めることが大切です。
サイドポケットとコンプレッションストラップで固定する
専用のポールホルダーがないザックでも、サイドポケットとコンプレッションストラップを組み合わせて固定できる場合があります。
コンプレッションストラップとは、ザック側面などに付いているベルトで、荷物のふくらみを抑えたり、外付けした装備を固定したりするためのものです。
基本的にはポールの下側をサイドポケットへ入れ、上側をストラップやコードで押さえます。
ここで注意したいのが、ポールをポケットへ差しただけで終わらせないことです。
歩くたびにポールへ上下方向の振動が加わるため、ポケットへ入れただけでは少しずつ浮き上がる場合があります。
上側も固定したうえで、ポールを手で軽く揺すり、大きく動かないか確認しましょう。
モンベルの「トレッキングパック35」には、ピッケルやポールなどを固定できるフック付きコードと、岩場などでポールを一時保持するポールループが備えられています。
☝🏻 ̖́ サイドポケットは下側を支え、ストラップやコードで上側の揺れを止める、と考えると分かりやすくなります。
また、水筒とポールを同じポケットへ入れると、水分補給のたびにポール固定を緩める必要が出る場合があります。
頻繁に水筒を出し入れするなら、左右のサイドポケットで役割を分ける方法も検討しましょう。
ポールループや専用ホルダーがあるザックは機能を優先する
ザックにトレッキングポール専用のループやコードが備わっているなら、まずその機能を使えるか確認しましょう。
見た目が似ていても、ピッケル用ループ、コンプレッションコード、トレッキングポール用ホルダーでは想定されている用途が異なる場合があります。
「ここへ通せそうだから」と自己流で取り付けるより、メーカーがポール固定用として案内している場所を優先する方が分かりやすくなります。
ザックによって収納方法はさまざまです。
- サイドポケット+ストラップ
- ポールループ
- 専用コード
- ショルダーハーネス付近の収納機構
- ポールケースを固定する方式
そのため、「トレッキングポールは必ずザック側面へ縦に付ける」と一律に決める必要はありません。
まず取扱説明書やメーカーの商品ページを確認し、自分のザックにどの固定機能があるのかを把握しましょう。
これから登山ザックを選ぶ場合は、容量や背負い心地だけでなく、ポール固定機能の有無も確認すると収納しやすくなります👇
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背負ったまま出し入れできる固定方式もある
登山中、「平坦な道になったからポールをしまいたいけれど、ザックを下ろすほどではない」という場面もあります。
そのようなときに便利なのが、ザックを背負ったままポールを一時収納できる機構です。
Ospreyの一部バックパックには「Stow-on-the-Go」と呼ばれるトレッキングポール固定機構があります。
下側の伸縮ループへポールのバスケット側を入れ、ショルダーハーネス側のコードでグリップを固定する構造になっており、ザックを下ろさず収納・取り出しができます。
参照元:Osprey「Stow-on-the-Go Trekking Pole Attachment」
ただし、この機能がないザックへ同じ位置で自己流に固定する必要はありません。
ショルダーストラップやコードがポール固定を想定していなければ、歩行中にずれたり外れたりする可能性があります。
☝🏻 ̖́ 頻繁にポールを出し入れしたい場合は、自分のザックにそのための機構があるかを先に確認しましょう。
一時収納した後も、ポールが腕の動きを邪魔していないか、身体の横へ大きく張り出していないかを確認してください。
横方向への張り出しと固定不足に注意する
トレッキングポールをザックへ収納するときに注意したいのが、左右へ大きく張り出した状態です。
ポールを横向きに固定できる方法もありますが、グリップや先端がザック幅を大きく超えていると、木の枝、岩、ロープ、周囲の登山者へ接触しやすくなります。🌲
特に狭い樹林帯や人が多い登山道では注意が必要です。
横固定そのものを一律にNGとする必要はありませんが、身体やザックより大きく横へ飛び出す配置は避けたいところです。
縦方向に収納する場合も同じです。
ポールが上へ大きく飛び出していれば枝へ引っ掛かりやすくなり、下へ出すぎていれば、しゃがんだときに岩や地面へ接触することがあります。
ポールを固定したら、実際にザックを背負って、
- 腕を自然に振る
- 左右へ身体をひねる
- 軽くしゃがむ
- 数歩歩く
といった動作を試してみましょう。
マットなど他の装備もザックへ外付けしている場合は、
マットをザックに取り付ける方法は?蛇腹・ロール別の固定手順とベルトの選び方
も参考になります。
☝🏻 ̖́ 「取り付けられたか」ではなく、「歩いても邪魔にならず、外れないか」まで確認して完成です。
トレッキングポールを収納するザックはどう使う?落下・汚れを防ぐ実践方法

- 上下2か所を押さえて揺れと抜けを減らす
- 先端の向きは固定方式と周囲への接触を見て決める
- 折りたたみ式はザック内部へ収納できる場合もある
- 泥や雨で濡れたポールは拭いてから収納する
- 電車やバスではケース収納も検討する
- 100均や後付けホルダーはザックとの相性を確認する
- トレッキングポールの収納はザックでどうする?FAQで10ポイント総括
上下2か所を押さえて揺れと抜けを減らす
ザック外側へトレッキングポールを固定する場合は、一部分だけで支えるより、離れた位置で上下の動きを抑えられる構造の方が安定させやすくなります。
サイド収納なら、
下側:サイドポケットや下部ループ
上側:コンプレッションストラップや固定コード
といった組み合わせが考えられます。
上下の離れた位置を支えることで、歩行時にポールが振り子のように大きく動くのを抑えやすくなります。
ただし、専用ポールホルダーが最初からポールを保持する構造なら、メーカーが案内する方法を優先してください。
固定後はポールを軽く上下左右へ動かし、簡単に抜けそうにならないか確認します。
バスケットが大きくサイドポケットへ入らない、ストラップが届かないといった場合は、無理に締め付けないようにしましょう。
☝🏻 ̖́ 固定力は「強く締めればよい」のではなく、歩行中にポールが大きく動いたり抜けたりしない状態を作ることが重要です。
先端の向きは固定方式と周囲への接触を見て決める
「トレッキングポールの石突きは下向きにした方がいい?」と迷うこともあるでしょう。
結論としては、固定方法によって向きが変わるため、一律に上向き・下向きと決める必要はありません。
石突きとは、トレッキングポールの地面へ接触する先端部分です。
収納後に確認したいのは、石突きが周囲の人へ向いていないこと、歩行時に身体へ当たらないこと、岩や地面へ繰り返しぶつからないことです。
公共交通機関や登山口までの移動では、必要に応じてポイントプロテクターを付ける方法もあります。
Black DiamondのディスタンスZシリーズを使っていて、ザック収納中や移動時に石突きを露出させたくない場合は、対応モデル専用のZポールティッププロテクター BD82282があります👇
モンベルの「ポイントプロテクター #1140152」は、石突きへかぶせるラバーキャップとして販売されています。
移動時に先端を保護したい場合はこちらから比較できます👇
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☝🏻 ̖́ 先端が上か下かだけでなく、収納した状態で「どこへ向いているか」を確認することが大切です。
折りたたみ式はザック内部へ収納できる場合もある
折りたたみ式のトレッキングポールは、収納時に短くなるため、ザック内部へ入れられる場合があります。🎒
外付けすると枝や岩への引っ掛かりが気になる場所では、内部収納も選択肢になります。
ただし、泥が付いたポールをそのまま衣類や寝具の横へ入れると、ザック内部が汚れてしまいます。
また、先端部分がレインウェアやスタッフバッグなどへ直接当たり続ける状態も避けたいところです。
内部へ収納する場合は、
- 泥や水分を拭き取る
- ケースへ入れる
- 先端を保護する
- 食品や柔らかい装備へ押し付けない
といった工夫をしましょう。
モンベルの「フォールディングポール ケース #1140230」は、折りたたみ式ポールをバックパックなどへ収納する際、パック内部の汚れを防ぐためのケースとして用意されています。
内部収納を重視するなら、ポールを選ぶときに収納時の長さも比較しておくと選びやすくなります👇
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泥や雨で濡れたポールは拭いてから収納する
登山で使用したトレッキングポールには、泥、砂、水滴、草などが付着していることがあります。🌧️
濡れたままザック内部へ収納すると、衣類や寝具へ汚れや水分が移る可能性があります。
外付けする場合でも、泥や砂がサイドポケットやストラップへ付着すれば、ザック全体が汚れやすくなります。
休憩中に一時的に収納するだけなら、そのまま固定する場面もあるでしょう。
一方、下山後や公共交通機関へ乗る前には、できる範囲で泥や水分を落としておくと扱いやすくなります。
小さなタオルやクロスを1枚用意しておくと便利です。
特に伸縮部分へ細かな砂が付いた場合は、勢いよく縮める前に表面を拭きましょう。
自宅へ戻った後も、濡れた状態でケースへ入れっぱなしにせず、ポールの取扱説明書に従って手入れしてください。
☝🏻 ̖́ 収納前に軽く汚れを落とすだけでも、ポールとザックの両方を扱いやすく保てます。
電車やバスではケース収納も検討する

登山口まで電車やバスを利用するときは、登山道とは収納方法を分けて考えると安心です。🚃🚌
駅や車内では人との距離が近いため、ザックからポールの先端やグリップが大きく飛び出していると周囲へ接触することがあります。
できるだけ短く収納し、必要に応じてポールケースへ収める方法を検討しましょう。
モンベルの「トレッキングポール ケース #1140231」は、ケースのテープへバックパックのサイドストラップを通して固定できる構造です。
公式ページでは、公共交通機関を利用する際にポールをケースへ収納することも案内されています。
収納できるポールには長さやバスケット径などの条件があるため、自分のポールが対応しているか確認してから選びましょう。
折りたたみ長42cmまでのポールを2本まとめて持ち運び、ケースごとザックへ固定したいなら、MAGIC MOUNTAINのフォールディングポールケース MPFPCも比較しやすい選択肢です👇
参照元:モンベル「トレッキングポール ケース #1140231」
ポールケースを比較したい場合はこちら👇
☝🏻 ̖́ 登山中は「すぐ使える収納」、公共交通機関では「周囲へ接触しにくい収納」と使い分けると分かりやすくなります。
100均や後付けホルダーはザックとの相性を確認する
ザックにポール固定機能がない場合、面ファスナーバンドやベルト、後付けホルダーを使いたくなることもあるでしょう。
簡単な補助固定として使えるものはありますが、登山中の振動や枝への接触まで想定された製品とは限りません。
特に細いゴム紐だけでポールをぶら下げると、歩行中にずれたり、枝へ引っ掛かった際に外れたりする可能性があります。
後付け用品を使うなら、
- ザックへ確実に固定できるか
- ポールの太さに合っているか
- ポールが大きく揺れないか
- 歩行中に緩まないか
- 他の装備の出し入れを邪魔しないか
を確認してください。
まずは、現在使っているザックに余っているコンプレッションストラップやポール用ループがないか確認しましょう。
それで固定できない場合に、必要な機能だけを後付けする方がシンプルです。
☝🏻 ̖́ 安価な部品を増やすことより、「今あるザックで確実に固定できるか」を先に確認しましょう。
トレッキングポールの収納はザックでどうする?FAQで10ポイント総括
Q1.トレッキングポールはザックのどこへ収納する?
A.まずザックにポール専用ループやホルダーがあるか確認します。ない場合は、サイドポケットとコンプレッションストラップを利用できるか確認しましょう。
Q2.ポールは必ず縦向きで収納する?
A.必ずしも縦向きとは限りません。ザックの固定機構を優先し、上下左右へ大きく張り出さない位置へ固定してください。
Q3.サイドポケットへ差すだけで大丈夫?
A.歩行中の揺れや抜けを減らすため、上側をコンプレッションストラップや固定コードで押さえられる方が安定しやすくなります。
Q4.石突きは必ず下向きにする?
A.固定方式によって異なります。向きだけで判断せず、身体や周囲の人へ向かず、岩や地面へ繰り返し当たらない状態を確認しましょう。
Q5.ザックを背負ったままポールを収納できる?
A.対応したザックなら可能です。OspreyのStow-on-the-Goのように、背負った状態で一時収納できる機構を備えたモデルがあります。
Q6.折りたたみ式ポールはザックの中へ入れてもいい?
A.収納長がザック内部へ収まり、他の装備を傷めない状態なら可能です。泥や水分を落とし、必要に応じてケースへ入れましょう。
Q7.濡れたポールはそのまま収納してもいい?
A.一時的な外付けならそのまま固定することもありますが、ザック内部へ入れる場合や下山後は泥や水分を拭き取った方が扱いやすくなります。
Q8.電車やバスではどう収納する?
A.できるだけ短くし、周囲へ先端が接触しないよう収納します。必要に応じて専用ケースを利用しましょう。
Q9.100均のベルトや後付けホルダーでも固定できる?
A.補助として使える場合はありますが、登山中に緩まないか十分確認してください。まずはザック本来の固定機能を確認するのがおすすめです。
Q10.トレッキングポールを収納してザックへ固定するとき一番大切なのは?
A.ザックが想定している固定方法を優先し、実際に背負って揺れ・抜け・張り出し・周囲への接触がないか確認することです。
トレッキングポールの収納は、「ザックのどこへ差せばいいか」だけで決まるものではありません。
ザックによってサイドストラップ、ポールループ、専用ホルダーなどの機能が異なるため、まずは自分のザックを確認しましょう。🎒
ポールを固定した後は、手で軽く揺らすだけでなく、実際にザックを背負って歩いてみることが大切です。
左右へ大きく張り出していないか、腕へ当たらないか、しゃがんだときに先端が地面へぶつからないかまで確認します。
折りたたみ式ならザック内部への収納、電車やバスならケース収納など、状況に応じて収納方法を変えるのも有効です。
☝🏻 ̖́ 落ちない・引っ掛からない・周囲へ当たらない・必要なときに取り出せる。この4点を基準に収納方法を決めましょう。
ザック収納と移動時の先端保護で選ぶ2アイテム
ここまで読んで、自分の収納方法に合うものを選びたい人向けに、本文で紹介したアイテムを用途別に整理しました🏕️
ポール全体をケースへ収めたいのか、ザックへ固定したまま石突きだけを保護したいのかで必要な商品は変わります。現在使っているポールの収納長や対応モデルを確認して選びましょう。
ポールをケースへまとめてザックに固定したい人向け
折りたたみ長42cmまでのペアポールをケースへ収納し、バックパックへ取り付けて運びたい場合に向いています。
ディスタンスZシリーズの石突きを移動時に保護したい人向け
ケースを使わずザックへ固定する場合などに、対応するZポールの石突きを覆いたい人向けです。
次の一歩はこちら▶ ザック固定前にロック不良の原因と対処法 を解説
【トレッキングポールの固定できない?原因・対処法・選び方を完全解説】

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