キャプテンスタッグ マット r値で失敗しない選び方|EVA・IXPE・インフレータ比較と冬の二枚重ね、8cm/10cm、ダブルや銀マット、ASTM F3340対応まで網羅
ロールマットやインフレータブル、どれを選べば冬の夜も底冷えせずに眠れるのか。キャプテンスタッグのマットを検討するとき、多くの人が**「r値(断熱性能)」をどう当てはめるかで迷います。荷物の容量や設営の速さ、価格とのバランスも判断に絡むため、同じ“暖かさ”を求めても最適解は人によって異なります。
R値は「地面からどれだけ熱を逃がしにくいか」を示す指標で、寝袋の保温力や服装、地面の状態(芝・砂利・雪)によって体感が変わることを踏まえて選ぶのがコツです。特に冷え込みやすい夜間・明け方は数値の余裕が快適の貯金になり、睡眠の質や翌朝のパフォーマンスにも直結します。
R値は足し算できるのか、EVAとIXPEの違いは何か、8cmと10cmでは実際どれほど差が出るのか。季節別の必要ライン → 材質別の選び分け → 厚み・サイズ・二枚重ねの実践という順で、最短距離で答えにたどり着けるように整理しました。さらに、ダブルサイズのメリット(隙間冷気やズレの低減)、銀マットの位置づけ(反射+保護の下敷き運用)、寝心地・静音性・収納径・重量といった“使い続けられるか”の視点も補強。
春秋の目安R2.5〜3、初冬〜高地R3.5〜4.5、氷点下や雪上はR5〜6.5+という基準をもとに、フォーム+インフレータの重ね方や部分増しのテクニック、レビューで確認すべきポイント(実測重量・バルブ・表面摩擦)まで具体的に案内します。 なお、R値はASTM F3340**という国際規格に基づく共通物差し(同一条件で比較可能)です。R値は大きいほど暖かく、二枚重ね時は足し算可能という前提を押さえておきましょう。
参照元: REI「Sleeping Pad Buying Guide」・Therm-a-Rest「ASTM R-Value Standard」。同規格で表記された数値ならブランドをまたいで公平に比較でき、複数枚を組み合わせた合計Rの評価もしやすくなります。一方で規格外表記や未表記の製品は相対比較に留め、寒冷地では安全率を持たせるのが実践的です。
本文では一般的な目安と組み合わせの考え方を示しつつ、購入時は最新の製品ページやパッケージ表示を確認することも推奨します。
キャプテンスタッグのマットはr値でどう選ぶ?季節・地面・寝心地から逆算する
- R値の基礎:春夏秋冬と地面条件で“必要ライン”はどう変わる?
- EVA vs IXPE:発泡構造の違いと断熱・耐久・価格のバランス
- フォーム+インフレータの二枚重ね運用|冬の失敗を防ぐ組み合わせ
- 8cmと10cmの違い:R値・寝心地・重量・収納サイズの実用比較
- ダブルサイズを選ぶ理由:断熱ムラ・ズレ・スキマ対策の観点
R値の基礎:春夏秋冬と地面条件で“必要ライン”はどう変わる?

季節別の目安
- 夏(最低気温15℃以上):R 1.5〜2.0が目安。高地キャンプや放射冷却が強い夜(晴天・無風・乾燥)では**+0.5〜1.0**を上乗せすると安心。
- 春秋(最低気温5〜10℃目安):R 2.5〜3.0程度で多くの人が快適域。芝・土ならさらに安定。昼夜の寒暖差が大きい時期はR3前後を基準に。
- 初冬・高地の冷え込む3シーズン(0〜5℃):R 3.5〜4.5。薄霜・強風・標高1,000m超ではR4台後半を起点に、就寝時間が長い日や冷えやすい体質は**+0.5〜1.0**を見込む。
- 厳冬(氷点下、凍土・積雪):R 5.0〜6.5+。雪上や凍結地面では6以上を起点に、二枚重ねで底上げが安全。長時間就寝(7–9h)や無積雪でも地面が冷え切る状況ではR7前後まで上げると体感が安定。
- 超厳冬(−10℃以下、雪洞・樹林帯の無風長時間泊):R 7.0〜8.5を目安。モデル差・個人差が大きいため、フォーム+高Rエアの冗長構成が堅実。
加点ルール(失敗しない“保険R”)
- 体質・寝袋:代謝が低め/シュラフが快適温度ギリギリ → +0.5〜1.0。
- 地面:砂利・凍土・雪・ウッドデッキ → +0.5(雪面は**+1.0**目安)。
- 就寝時間:長時間(7h以上)→ +0.5。
- 風・露出:強風サイト/前室就寝/前後室換気強め → +0.5。
合算の考え方と例
- 例1:フォーム(R1.8)+インフレータ(R3.5)=合計R5.3 → 初冬の高地〜弱氷点下。
- 例2:フォーム(R2.0)+高Rエア(R4.0)=合計R6.0 → 雪上の安心ライン。
- 例3:フォーム(R2.2)+高Rエア(R5.0)=合計R7.2 → 無風の氷点下長時間泊や雪洞で余裕。
R値は加算可能で、フォーム+インフレータの重ね使いが効果的です。同一規格(ASTM F3340)表記での合算・比較を基本に、迷ったら余裕側を選ぶのが快適への近道。
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地面と放射冷却
同じ気温でも、地表の材質(凍土・砂利・ウッドデッキ・雪)や放射冷却で体感は大きく変化します。冷えの強い地面ほどR値の余裕を持たせましょう。R値は温度と1対1ではなく、熱の逃げにくさを表す指標です。
地面別の体感傾向(例)
- 雪 > 凍土 > 砂利 > コンクリ/ウッド > 土 > 芝 の順で冷えやすい。
- 含水・湿潤した地面は熱を奪いやすく、薄いフォーム単体では底冷えしやすい。
- グランドシートは浸水・結露対策が主目的で、断熱はマットで担保する。
放射冷却への対処
- 晴天・無風・乾燥の夜は放熱が強い。テントスカート+防風設営とRの底上げで対策。
- **木床(ウッドデッキ)**は空気層が下にできやすいが、隙間風で冷えが進む。フォーム下敷き+高Rエアで冷気の通り道を遮断。
クイック目安式
- 「最低気温が0℃付近」→ R4前後を起点に、地面・風・就寝時間で**+0.5〜1.5**。
- 「氷点下・雪上」→ R6前後を起点に、長時間泊や代謝低めならR7台へ。
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EVA vs IXPE:発泡構造の違いと断熱・耐久・価格のバランス

素材の考え方
- EVA:柔らかく復元性が高い。体圧分散がマイルドで、耐寒でも表面が冷たく感じにくい傾向。クッションの立ち上がりがゆっくりで横向き寝の肩・骨盤の当たりを和らげやすい。長時間の圧で**わずかな凹み(圧縮永久歪み)が出やすい一方、体感のソフトさと静音性(きしみ音が少ない)**に強み。
- IXPE:独立気泡の均一性で圧縮耐性と耐久に強み。凹凸パターンとの相性で体の当たりが変わる。高密度で座圧に強くヘタりにくいため、長寿命・型崩れしにくいのが利点。ただし表面がややヒンヤリ感じやすい個体もあり、上に薄い布やマットカバーを併用すると体感が改善。
比較の要点(同厚・同条件での傾向)
- 断熱(R値):同じ厚みならEVA/IXPEのカタログR差は小さめ。体感の差は表面エンボス・反射層・密度で変動。
- 耐久:IXPEが潰れ・型崩れに強い。EVAは柔らかさと引き換えに長期荷重で痕が残りやすい。
- 静音性:EVA優位。IXPEは生地との相性で擦過音が出る個体あり。
- 吸水・防水:どちらも独立気泡で吸水しにくい。端面カット部は防水テープで保護すると長持ち。
- 重量・収納:EVAは軽量、IXPEはやや重めだが耐久で回収。折りたたみ型は折り癖が残りやすい反面、展開が速い。
- 価格:一般にEVAが安価、IXPEはやや高価。ただし耐久で総所有コストは拮抗しやすい。
使い分けの目安
- 夏〜3シーズンの軽装/座布団兼用:ソフトで静かなEVAが快適。
- ラフな地面・長期運用・レンタル/部活用途:ヘタりに強いIXPEが無難。
- 冬のベースレイヤー:下にIXPE(保護・耐久)、上に高Rインフレータで体感アップ。
- 横向き寝が多い人:上層に柔らかめEVAを置くと肩の当たりが緩和。
どちらも単体R値は概ね「1〜2台」が多く、冬は二枚重ねやインフレータ併用で底冷え対策を。(具体R値は製品・厚みで変動/ASTM表記の有無を確認)。ASTM F3340表記があれば他ブランドとも比較可能で、同規格のR値は足し算して合算設計ができます。さらに表裏の向き(アルミ蒸着・エンボス面)やカバーの有無で体感が1段階変わるため、現場で微調整できる余地を残すと失敗しにくいです。
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比較検討にも👇
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フォーム+インフレータの二枚重ね運用|冬の失敗を防ぐ組み合わせ

セットアップの基本
- 下:フォーム(EVA/IXPE) → 上:インフレータ/エア。下にフォームを置くと石・枝の突き上げからエア系を保護。
- 例:フォームR1.8 + インフレータR3.5 ≒ 合計R5.3。雪上や氷点下で安心域へ。
R値の合算は**「足し算」**でOK。同規格で測られたR値であることが前提です。
順序の理由(熱橋・パンク対策):フォームを下にすることで地面の寒さと突起からエア層を守り、熱が一点に逃げる“熱橋”を抑えます。逆にエアを下にするとパンクリスクが上がり、対流で冷えやすくなるので非推奨。
アルミ蒸着・エンボス面の向き:反射層がある場合は体側(上)向きが基本。体からの放射熱を反射します。雪上など放射が強い場面では地面側向きの方が体感が良いケースもあるため、現地で上下を試して最適化しましょう。
空気圧(硬さ)の目安:寝転んで肩・腰がわずかに沈む程度まで抜いて微調整。硬すぎると体圧集中→冷え、柔らかすぎると底付きします。夜間の温度低下で内圧が下がるため、就寝直前に1回だけ追い足しすると安定。
地面別レイヤ例(合計Rの考え方)
- 雪面:フォームR2.0 + 高RエアR4.0 → R6.0(最低ライン)。吹雪・長時間泊はR6.5〜7.0を狙う。
- 凍土/砂利:フォームR1.8 + エアR3.5 → R5.3。風が強い日は**+0.5**を上乗せ。
- ウッドデッキ:隙間風対策にフォーム下敷き+グランドシート。エアは滑り止めの上で運用。
結露・湿気管理:呼気や地面水分でマット内部に湿気が入ると体感が落ちます。朝はバルブ全開で換気、帰宅後は陰干し。冬は口吹きこみを最小限にしてポンプ袋・枕兼ポンプを活用。
部分重ね(ブースト):腰〜骨盤、足元だけ薄いフォーム片を追加すると局所Rを底上げでき、重量増を最小化。
静音・ズレ対策:生地との相性でキュッキュ音が出る場合はマットカバー/シーツや滑り止めシートを薄く挟む。就寝中のズレ=隙間冷気に直結するため、ダブルや連結ストラップも有効。
NG例と回避
- フォームを上、エアを下:パンク&冷えのリスク増。→順序を逆に。
- パンパンに膨らませる:対流が増え冷えやすい。→微調整でやや柔らかめに。
- 端部が浮く/冷える:サイズ不足。→幅広モデル or ダブル、端部にフォーム片を追加。
ミニチェックリスト
- 順序:下フォーム/上エア
- 目標合計R:環境に応じてR5〜7
- 空気圧:肩・腰がわずかに沈む
- 付加:滑り止め・薄カバー・部分重ね
- 片付け:換気・陰干し・乾燥
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二枚重ねの下敷きに👇
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8cmと10cmの違い:R値・寝心地・重量・収納サイズの実用比較

厚みは“快適性”と“携行性”のトレードオフ
- 8cm級:多くがR3〜5前後の設計(モデル差あり)。携行性と断熱の両立。バックパック運用や撤収の速さを重視する人に向く。横向き寝でも底付きしにくい最低ラインとして扱いやすい。
- 10cm級:同系構造ならR値が高くなりやすい一方、重量・収納径は増える。車移動/オートキャンプや冬の長時間就寝で強み。肩・腰の圧迫感がさらに減り、冷えやすい人には余裕が出る。
R値は構造・中材(中空・フィルム・フォーム密度)で左右。モデルごとの表記R値で要確認。同じ厚みでも内部構造(縦バッフル/横バッフル/波型フォーム)や反射フィルムの枚数で体感が変わります。
数値の目安(同クラス比較・例)
- 8cm:合計RがR3.5〜5.0に収まる製品が多い。3シーズン〜初冬の基礎として◎。
- 10cm:同構造なら**+0.5〜1.0**程度Rが伸びやすい傾向。氷点下や雪上の二枚重ねで余裕を作りやすい。
- いずれもASTM F3340表記かを確認し、他社マットとの合算は同規格値で行う。
寝心地の違い(体格・寝姿勢で変動)
- 仰向け中心:8cmでも骨盤・肩甲骨の当たりが減り、平均体格なら十分。
- 横向き中心:10cmは肩頂点の圧迫がさらに緩和され、夜間の痛み・痺れを感じにくい。
- 体重が重め/長身:10cmの沈み代の余裕が効く。空気圧は少し柔らかめで微調整。
内部構造とR値・静音性
- 縦バッフル:体のラインに沿って沈み、寝返りが自然。
- 横バッフル:腰の落ち込みを抑えやすく、背面がフラットになりやすい。
- 波型フォーム/ハイブリッド:対流抑制でR向上に寄与。きしみ音は生地との相性で差が出る。
収納・運搬のリアル
- 8cm:巻き径が小さく、ザック外付けもしやすい。空気量が少ないぶん、設営・撤収が速い。
- 10cm:脱気に時間がかかりやすい。逆止弁+ポンプサックで効率化。車載の縦置きなら省スペース化可能。
選び方クイックガイド
- 最低気温・地面から必要R(単体 or 合算)を決める。
- **荷姿(重量・収納径)**を許容範囲で絞る。
- 寝姿勢・体格に応じて8cm/10cmの沈み代を選ぶ。
- 音・滑りが気になる人は表面素材やカバー併用を前提に。
こんな人に
- ソロの徒歩・バイク:8cmで携行性優先、寒波時はフォームを下敷きにして合計Rを上げる。
- ファミキャン・車中泊:10cmで設置スペース重視、就寝中の寝返り音が少ないモデルを。
注:厚みは万能ではないため、R値の表記と内部構造を最優先で比較。最終的な暖かさは**合計R(重ね使い)**でコントロールすると失敗が少ない。
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ダブルサイズを選ぶ理由:断熱ムラ・ズレ・スキマ対策の観点

カップル・ファミリーの快適化
- スキマ冷気の侵入を低減し、寝返り時のズレを抑制。
- 冬は二枚重ねの敷き分け(下全面フォーム + 上ダブル)で端冷えを緩和。
厚みが増すほど端部の沈みが出やすいので、面全体で支えるダブルは体感温度の底上げに有効です。
追加メリットと実践ポイント
- 断熱ムラの均一化:二人の体温が面全体に広がり、冷えスポットが生じにくい。
- 幅の余裕=保温の余裕:肩や肘がはみ出さず、夜間の放熱を抑制。
- 静音性の向上:連結面がないため擦過音・段差が減り、睡眠の中断が少ない。
- 荷重分散:体重差がある組み合わせでも沈み込み差が緩やかで、冷気の通り道ができにくい。
- 連結ギア不要:シングル×2の隙間問題(谷間)が起きず、冷気の川を遮断。
- 子ども・ペット同伴:就寝域が広く、寝相の移動でもはみ出しづらい。
レイヤリング例(ダブル運用)
- 下:IXPE/EVAフォーム(R1.8〜2.2)をテント全面に敷き、突き上げ&結露を軽減。
- 上:ダブルのインフレータ(R3.5〜5.0)で合計R5.3〜7.2を狙う。雪上では**R6.0+**が目安。
- 端部対策:外周10〜15cmに細切りフォームを額縁状に追加し、端冷えと沈みを抑制。
サイズ選びのコツ
- 幅120〜130cm:カップル就寝の最小快適幅。寝袋が張って放熱しない余裕を確保。
- 長さ180〜200cm:身長が高い人・コット併用は200cmを目安。
- 収納事情:車移動はロール直径、徒歩は重量(2.5–4.0kg)と設営時間を評価。
よくあるQ&A
- Q:シングル×2とどちらが暖かい? → ダブルは隙間がないぶん体感が安定。ただし撤収はシングル×2の方が柔軟。
- Q:空気圧は? → 二人で寝て肩・腰がわずかに沈む程度まで抜いて調整。パンパンは冷えやすい。
- Q:ズレ止めは必要? → 滑り止めシートや連結バンドを周囲に軽く張ると、夜間のズレ=冷気侵入を抑えられる。
購入前チェックリスト
- 合計Rの目標:季節・地面に応じてR5〜7。
- 端部の沈み:周囲補強or高密度フォームのモデルを優先。
- 表面素材:滑りにくく静音なものを選択。
- バルブ構造:大口径二方向が撤収時に時短。
- 収納径:車載レイアウト/ザック外付けの可否を事前確認。
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キャプテンスタッグのマットとr値の実践:材質・厚み・二枚重ね・レビューで最適解を決める
- 銀マットのR値感覚:単体の限界と“下敷き”としての最適解
- 寝心地を上げるコツ:地面の凹凸・腰沈み・冷えポイント対策
- 冬運用の勘所:放射冷却・地霜・結露に強いレイヤリング
- レビュー視点で見るチェックリスト:実測重量・収納径・バルブ構造・表面摩擦
- 【総括】キャプテンスタッグ マット r値をどう選ぶ?
銀マットのR値感覚:単体の限界と“下敷き”としての最適解

位置づけ
アルミ蒸着の銀マットは放射熱の反射に利点がある一方、体圧分散と気泡量が限られるためR値は低〜中。単体では冬の底冷えに不足しがちですが、下敷き運用で結露対策や耐久の面で寄与。Rの底上げはフォームやインフレータとの併用で。
反射の仕組みと限界:銀面は放射熱を跳ね返すため、体側に近い空気層があると効きやすい一方、圧縮で空気層が潰れると効果は低下します。雪上・凍土では伝導による熱損失が支配的になりやすく、銀マット単体では限界。そのためフォーム(EVA/IXPE)+エア系との二枚重ねで“反射+体圧分散+気泡量”を同時に確保するのが現実解です。
得意・不得意
- 得意:防湿・結露ガード/汚れ対策/展開と撤収の速さ/軽量。
- 不得意:単体断熱/体圧分散/静音性(生地と擦れる音が出やすい)。長時間の氷点下運用では補助的レイヤーとして使うのが安全。
活用ポイント
- 向き:反射重視なら銀面を上(体側)/地面の冷輻射カットなら銀面を下。現地で体感チェックして最適化。
- 敷く位置:基本は地面→銀マット→フォーム→インフレータ。銀マットで湿り・泥・突き上げを緩和し、上層でR値と寝心地を稼ぐ。
- 部分使い:腰・足元など冷えやすい部位の下に小片を追い敷きして局所Rを底上げ。
- 静音対策:薄手のシーツ/マットカバーを重ねると擦過音が低減し、結露時のベタつきも緩和。
注意点:銀マットはASTM F3340のR値未表記のモデルが多く、数値比較は相対評価になりがち。寒冷地では安全率を+0.5〜1.0R見込むか、フォームや高Rインフレータで合計Rを確保しましょう。
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寝心地を上げるコツ:地面の凹凸・腰沈み・冷えポイント対策

具体テク
- 凹凸の多い地面:フォームの凹凸面を上にして当たりの分散を調整。凹凸のピッチが合わない場合は凹凸面を下にして突き上げを吸収し、上に薄手フォームを重ねる。
- 腰沈み:腰〜骨盤の下だけフォームを二重にして局所R値を強化。横向き寝では肩下〜脇にも小片を入れて肩頂点の圧を逃がす。
- 足先の冷え:足元だけ重ね増し(小カットフォームを追加)。足首〜ふくらはぎの下も薄く敷くと血流低下を抑えやすい。
- 枕と姿勢:枕高を5〜10mm刻みで調整し、頸椎〜背中のラインをフラットに。高すぎる枕は肩の圧集中→冷えにつながる。
- 空気圧の微調整:インフレータ/エアは肩・腰がわずかに沈む硬さまで抜く。パンパンは対流が増えて冷えやすい。就寝直前に1回だけ追い足し。
- ずれ・滑り対策:滑り止めシートを薄く敷くか、マットカバー/シーツを使用。ズレ=隙間冷気なので、ダブルや連結ストラップも有効。
- 局所ブースト:A4サイズ程度のフォーム片を3〜4枚携行し、腰・肩・足先の下に差し込んでその場で最適化。軽量で効果が大きい。
- 放射冷却対策:アルミ蒸着がある場合は体側(上)向きが基本。雪面などでは地面側向きを試し、体感が良い向きを採用。
- 結露・湿気管理:呼気や地面の湿気で冷える。グランドシート+換気を併用し、朝はバルブ全開で乾燥。
- コット併用:地面→フォーム→コット→エア系の順。コット下の空気流で冷えやすいので、風下を遮蔽し、フォームを上面に置いて熱橋を抑える。
- 音対策:生地との相性でキュッキュ音が出る場合は起毛カバーや薄手フリースを挟む。睡眠中断を防ぎ、結果的に体感温度も上がる。
ワンポイント:小片フォームを2〜3カ所に薄く入れる方が、1カ所に厚く入れるより姿勢が自然で血流を妨げにくい。その日の地面・体調に合わせて可変レイアウトを意識しよう。
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冬運用の勘所:放射冷却・地霜・結露に強いレイヤリング

実践レシピ
- 雪面:フォームR1.8 + インフレータR4.0以上(合計R5.8+)を目安。吹雪・長時間泊や早朝の強い放射冷却を想定する日は、R6.5〜7.0まで底上げすると体感が安定。
- 凍土・ウッド:R5前後を起点に、冷えと就寝時間が長い日はプラス。**木床(ウッドデッキ)**は下方の空気層と隙間風で冷えやすいので、フォーム下敷き+滑り止めで気流を遮断。
- 砂利・岩混じり:点接触で熱橋ができやすい。IXPE/EVAフォームを下に置き、上に高RインフレータでR5.5〜6.5を狙う。
- 雪洞・無風の極寒:対流は少ないが長時間の伝導損失が効く。R7.0〜8.0(フォーム+高Rエア)を目安に、部分ブースト(腰・足元)で局所Rを底上げ。
ベンチレーションと結露マネジメント
- 放射冷却の強い夜はフライとインナーのクリアランス確保と上部ベンチレーターの小開放で湿気の滞留→結露冷えを抑制。
- 床面結露は冷気プール化を招く。グランドシート(裏面ラミネート)+薄手フォームで地面の湿気を遮断し、朝はマットのバルブ全開→拭き取り→陰干し。
- 口吹きこみ最小化:インフレータはポンプサックで充填し、内部湿度を上げない。帰宅後はバルブ開放で立て掛け乾燥。
装備の合わせ技(体感をもう一段上げる)
- 足先の冷え:薄手フォーム片を足首〜ふくらはぎ下に敷き、血流低下を抑える。
- 腰の底冷え:A4サイズのフォーム片を仙骨〜骨盤に追加。R+0.3〜0.5相当の体感差が出やすい。
- 枕と姿勢:枕高を5〜10mm刻みで調整し、肩頂点の圧集中を回避。パンパンのエアは対流で冷えやすいのでわずかに抜く。
風対策(設営)
- 風下に前室を向け、スカート・風防で地際の気流をカット。マットの端冷えを防ぐため、外周に細切りフォームで額縁を作ると効果的。
- デッキサイトでは風の通り道を避け、マット下の滑り止めで移動を抑制。ズレ=隙間冷気に直結。
クイック目安(合計Rの指針)
- 0℃前後・芝/土:R4.0±0.5。
- 弱氷点下・凍土/砂利:R5.0〜5.5。
- 氷点下・雪上:R6.0〜6.5。長時間泊・冷え体質はR7前後へ。
R値の目安は規格化され、ブランド横断で比較可能(ASTM F3340)。選定の基準線として活用を。同規格表記のR値は足し算可能なので、フォーム+インフレータで段階的に調整すると失敗が少ない。
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レビュー視点で見るチェックリスト:実測重量・収納径・バルブ構造・表面摩擦

編集部レビュー要点(例)
- 実測重量が公称±5%以内か。
- 収納径がバックパックのサイドポケットに入るか。
- バルブ:片手で微調整できるか/逆止弁の使いやすさ。
- 表面摩擦:シュラフが滑りにくい生地か。
- 体感:横向き寝の肩・骨盤の圧迫感が解消される厚みか。
- 実測寸法:長さ・幅・厚みの実測が公称と一致するか/端部が薄くなり過ぎていないか。
- 収納のしやすさ:脱気速度/ロール径の均一性/付属バンドの長さ・耐久。
- 設営・撤収時間:ポンプサック併用で短縮できるか/寒冷時の膨らみやすさ。
- 静音性:寝返り時のきしみ音/テントフロアとの擦過音。
- 滑り耐性:シュラフ⇄マット、フロア⇄マットのズレやすさ(傾斜テスト)。
- 表面温度の体感:触れた瞬間の冷感・温感(冬の第一印象に直結)。
- 結露・防湿:表面の水弾き/乾きやすさ/内部に湿気を取り込みにくいか。
- 耐久:長期荷重でのヘタり/バッフル偏り/加圧テスト後の変形有無。
- バルブ耐久:開閉回数テスト/砂・霜付着時の動作安定。
- 素材のにおい:ケミカル臭の有無/初期放散に要する時間。
- メンテナンス:汚れ落ち・拭き取りやすさ/屋外での乾燥のしやすさ。
- 品質ばらつき:個体差(圧着・縫製・バルブ位置のズレ)。
- コスパ:R値・重量・価格のバランス/必要Rを満たす最小投資。
- 保証・サポート:初期不良対応/パンク修理キットの付属・入手性。
(R値は温度の単位ではないため、各自の代謝・寝具・就寝時間も加味して選定を。ASTM F3340の表記値を優先し、未表記は相対比較+安全率で判断。合計Rで最終調整すると失敗が少ない)。
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【総括】キャプテンスタッグのマットはr値でどう選ぶ?
- 気温(最低気温)をまず決める。
- 地面(雪・凍土・木床・砂利)を想定する。
- 季節別の必要R(春秋2.5〜3、冬5〜6.5+)を押さえる。
- R値は合算可能(二枚重ねで底冷えを断つ)。
- EVAは柔らかめで体当たりがマイルド、IXPEは均一で耐久寄り。
- フォーム+インフレータの順で敷くと突き上げ保護と断熱向上。
- 8cm vs 10cmはR・寝心地・携行性のトレードオフを理解。
- ダブルは端冷え・ズレ対策に有効。
- 銀マット単体は限界、下敷き併用で効果を引き出す。
- ASTM F3340表記で他社とも公平比較。
- 就寝時間が長い夜ほどR値に余裕を。
- 足元や腰の局所冷えは部分重ねで対処。
- 表面摩擦と静音性は睡眠の質に効く。
- 収納径と設営手間も「使い続けられるか」の鍵。
- 予算内で“Rの底上げ”を優先し、寝袋よりコスパ良く体感温度を上げる。
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